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「公衆便所」とは失礼な!

  • 2024年4月28日
  • 読了時間: 3分

更新日:2025年8月20日

今回はバンコンのトイレ&シャワーについて、当時の車両を紹介しながら語っていく。



車載トイレ&シャワー...現代でも意見が分かれる。要らない派の意見としては、「コンビニで済ませる」「入浴施設で充分」「スペースの無駄」等をよく見かけるのでないだろうか。国産キャンピングカーの場合、トイレの設置はシャワールーム内が基本的だ。キャブコンやバスコンといった室内に余裕のある車は不自由ないだろう。問題はバンコン。まずシャワールーム付きの車両が少ない。かろうじて防水マルチルームが付いているくらいだろうか。

時を遡り80~90年代のバンコンを見て行こう。バニングとキャンパーの線引きが曖昧だった時代、各ビルダーは本格的なキャンピングカー作りに試行錯誤していた...。


まずボディを改造しない方法として、車内に間切りを設けるやり方がある。リアのタイヤハウス付近から後部を完全な個室とし、ポータブルトイレを設置する。これは現代のマルチルームの考え方と変わらない。またこの個室を防水シャワールームに発展させたモデルも存在した。A.B.S.たなか製「コンポーザーグランドサルーン」やアクティブ製「テロス」がその代表と言える車両だろう。ただし客室が多少狭くなるのはバンコンの泣きどころである。


↑中央にドアを設置し、左右の頭上にリアスピーカーを設置するのは定番だった。


↑アクティブ製「テロス」。ノーマルのボディに、過不足の無い装備を詰め込んだ。

次にボディを改造する方法を見ていく。マック製「マックキャビンⅠ」は、リアにFRP製シャワールームをドッキングさせている。この中にはギャレー、シャワー、ポータブルトイレが設置されている。つまり水回りを完全に独立させてしまったのだ。これで客室の居住性は犠牲にならなくなった。グローバル製「シャトルルーフⅢ」は、さらにルーフまでかさ上げされている。ここまでくれば、キャブコンに負けない機能性を持っていると言えるだろう。


↑本格派バンコンの決定版「キャビン」。機能性を重視したスタイルが美しい。


↑バンコンの限界に挑んだ「シャトル」。ルーフからリアまでがFRPボディだ。

さて現在ではまず見られない個性的な架装だが、当時の評判はいかに...?

機能性は言うこと無しだが、見た目の評価は良いものでは無かった!


「リアビューが公衆便所に似ている」


なんて言われる有様である。


↑言われてみれば仮設トイレっぽい?

そんな中、期待のニューフェイスが現れた。

その名は「ペグストリーム」

見てくださいこの美しいリアビュー。これでも公衆便所と言えますか?

埋め込みナンバー、ベイウィンドウ、側面のダクト。

これこそ延長バンコンの頂点ではないだろうか。美しいのは見た目だけではない!


白を基調とした清楚感のあるシャワールーム。バンコンの車内とは到底思えない。

ギャレー、シャワー、冷蔵庫がまとめて備わっている。機能性も抜群なのだ!

フィールドとシティーユース、どちらにも馴染める万能車だ。

しかし90年代以降、バンコンの延長ボディは廃れていった...。


ベース車が想定していない車重の増加、それに伴うボディへの負担。

なにより接合部へのダメージが大きいのは事実。


バンコンに本格的な装備を求めない人が増えた事も原因なのか、

現代では見られなくなってしまった延長カスタム。


それでも私は好きなのだ。

 
 
 

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